ファミリーツアーの催行規定と安全性について

ファミリーカヤック

本来、シーカヤックは中学生以上の身体能力を要するアウトドアスポーツです。しかしながら、いくつかの制限を加えることで小さなお子さまでもツアーが催行可能になります。
下記はその内容です。参考までに是非ご一読いただければ幸いです。

1.装備の制限

あえて 「防水カバー」 を付けない

スプレーカバー
シーカヤックに乗る時は防寒及び浸水を防ぐため防水カバーを装着する。

通常、シーカヤックに乗る時は、水濡れによる体温低下と船内への浸水を防ぐため「スプレーカバー」という防水カバーを装着します。ところが、身長140cm以下(平均4年生以下)の子どもは防水カバーを自力で脱着することができません。更に強いテンションをかけて装着するため、装着できたとしても簡単には外れません。

問題は、万一沈した場合に水中で逆さまになった状態でカバーを外さなければなりませんが、これができるのは能力的に中学生以上となります。もっともダブル艇は簡単にはひっくり返りませんが、100%ではありません。

そこで、ファミリーツアーでは「あえて防水カバーをしない」という方法でリスクを回避しています。沈して海に落ちるよりも、脱出できないことの方がリスクが高いからです。よって、低学年のお子様を含む場合は防水カバーなしでも大丈夫な「水温が高い夏場限定」としています。

2.時期と時間帯

夏の海は午後から風が強まる傾向

小豆島の海
海や山は午前中の方が穏やか

ファミリ-ツアーを「午前ツアー推奨」にしている理由は午前中の方が海が安定している傾向にあるからです。もちろん一概ではありませんが、気温の上がる夏場(特に8月)に関しては、午後から小豆島特有の「海陸風」の影響が強まるため、海が荒れやすい傾向にあります。(ピークは14:00-15:00)

また、海が荒れた場合は、防水カバーを装着することになりますが、既述した通り小さい子どもは自力で防水カバーが脱着できません。したがって、小さいお子様を含む場合は午前中を推奨しています。

もっとも、シーカヤックの場合は多少風があったり、波があった方がおもしろいのも事実です。風を見方に付ければスピードも出るし、距離も伸ばすことができます。荒波を乗り越えることもおもしろい体験です。というわけで、体力が付いてきた高学年(目安としては4年生以上)については、午前でも午後でもどちらでもOKということにしています。

3.フィールド

「内海」 だからこその環境

小豆島 池田湾
ツアーを行っている池田湾。半島に守られた湾内のため非常に穏やか。

実は、ファミリー向けのシーカヤックツアーを催行しているところは全国的に見てそれほど多くはありません。(レジャー艇を使った体験教室は別として)

では、なぜそれが可能なのかというと、なにより瀬戸内ならではの安心できる環境があるからです。ちなみにファミリーツアーを行っている「池田湾」は小豆島の中では最も穏やかな海域となりますが、穏やかであるだけでは不十分で、いくつもの好条件が重なっていることがここをベースにしている理由です。

具体的には、

  • 地形的に『半島に囲まれた湾内』であるため、瀬戸内海特有の「潮流」の影響がないこと。
  • 外洋からの「うねり」が入らないため、「セット」(波のかたまり)が入らないこと。それにより水難事故の代名詞的存在でもある「離岸流」の心配がないこと。
  • 遠浅の海岸であるため、急に深くなるといった心配がないこと。
  • 風が上がり海が荒れた場合でも、風裏となる安全地帯やすぐに避難できる砂浜が多いこと。
  • 目印(目標物)となる無人島や砂浜が点在していること。
  • 付近に船舶(漁師も含めて)が少ないこと。

などなど、いくつもの安心材料が揃っていることがファミリーツアーを催行できる一番の要因です。海は広しといえども、沿岸部の護岸工事が進んだ今となっては、実際これだけの条件が揃っている場所は多くはありません。

※潮流や海流などについては→ 瀬戸内海の特徴(まとめ)

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